がんばる農家の紹介

農業体験活動を通して・・・(前編)

緑区上野田在住 萩原さん

萩原さん

私は、この見沼田んぼで、「農業の大切さ、農村生活の豊かさ」を発信していくため、平成9年から自宅を開放し、田舎暮らし体験塾「かあちゃん塾 ファーム・インさぎ山」を開講してきました。
今年で12年目になります。
これまで、農業や農村の様々な体験活動を通して農業の素晴しさを伝えると共に、この見沼田んぼの重要性についても伝えてきました。 そんな私の活動について、先日都内の小学生による田んぼの草取り体験を交え、ご紹介します。

「こんにちは」

かまど炊き

「こんにちは。今日は、6月に田植えをした田んぼの草取りです。頑張ってやりましょう。」
7月のはじめ、都内の小学5年生74人が見沼田んぼの一角にやって参りました。
「6月の田植えの時も少しお話しましたが、この見沼田んぼは江戸の8代将軍徳川吉宗の時代に干拓され、田んぼとして利用されてきたところです。
川の向こう側にあります見沼自然公園の中に銅像が立っておりますが、井澤弥惣ヶ兵衛という紀州出身のお役人さんがこの地形を上手に利用して、見沼代用水東縁と西縁に用水を掘り、真ん中の一番低い所を排水にしたそうです。
ほら、あそこの川が芝川です。
そして、このところは家を建ててはいけないなど、埼玉県が定めた見沼三原則によって緑地空間として守られてきた場所です。

田植え風景

見沼田んぼは、時代の流れで稲作だけでなく植木など畑作としても利用されておりますが、遊水機能として大きな役割を担って守られてきました。
おばさんのお義父さんは、ことある事に、「見沼田んぼはな、家を建ててはいけない所なんだよ。大雨が降って川が増水すると、東京が洪水になってしまうんだ。だから、上流に住む農家の人達が農地を耕すことによって東京を守っているんだよ。」と話していたことをおばさんは忘れません。
皆も、今日の田んぼの草取り作業をするにあたって、自分たちの住む場所を守っていることを考えながら作業をして下さいね。

母屋

少し話が長くなりましたが、皆さんの大好きなカエルや、トンボも田んぼがあるから生活できるんですよ。
今日は、この田んぼにどんな生き物がいるか観察しながら頑張って作業してくれたらうれしいです。
私の話を聞いて、子供たちは田んぼに入っていきました。田植えの時は、あんなにキャーキャー、ワーワー言って入っていたのに、二度目の田んぼ体験では、皆、黙々と除草作業に汗を流していました。
なかには、ドジョウやカエルを見つけて騒いでいる子供たちもいましたが、全員、お米になるまでには、色々な作業工程がある事を知ったことでしょう。