見沼たんぼコラム

見沼・さぎ山交流ひろば

加倉井 憲一さん
吉川 怜佑 さん
立正大学 地球環境科学部
環境システム学科 3年
インターンシップ実習生

インターンシップを志望した理由

<大学での学び>
 私は、自然環境の利用や保全といった自然科学について学び、将来に活かしたいと考えています。そして、自分が生活しているさいたま市という都市に残された貴重な緑地空間である「見沼たんぼ」をどのように保全・活用していくのか、自然環境と人との関わりについて学んできた自分の目にどのように映るか是非体験したいと思い、さいたま市見沼田圃政策推進室のインターンシップに参加しました。

<父の影響>
 そもそも自然科学などに興味を持ったきっかけは全て父の影響でした。今現在、私は大宮区に住んでいますが、父も同じく幼少期から大宮で生活してきました。時代が時代ということもあり、父の遊びはいつも生物や自然に関係のあるものでした。また、父の話の中には「見沼たんぼ」についてもよくでてきました。
 そのような経緯もあり、将来を考えるうえで、自然を、特に自分の住むさいたま市に残された自然を守りたいと思うようになりました。

インターンシップで経験した内容【歴史と調査、そして発見のあった3日間】

<1日目>
 初日は、実に5年ぶりに行われた国指定史跡でもある見沼通船堀の閘門開閉実演を見学しました。以前から観たかったのですが、中々機会が得られなかっただけに、今回貴重な実演の様子を見学することができて本当に良かったです。
その後、見沼たんぼにある案内板・掲示板の確認・清掃等のお手伝いをさせていただきました。案内板や掲示板が普段から綺麗になっていたのは職員の方々のおかげだったのだと、その時初めて気がつきました。

<2日目>
 2日目は、クビアカツヤカミキリというベトナムなどを原産地とする特定外来種の調査をしました。サクラなどのバラ科の樹木に付く昆虫で、幼虫が樹幹内を食害するため、樹勢が弱ったり、枯死するなどの影響を与えます。
今回は、幼虫の排出するフラス(フンと木屑の混ざったもの)と成虫そのものが発生していないかどうか、見沼区加田屋周辺の桜回廊にて調査をしました。幸いにも、今回の調査では発見はありませんでしたが、今後も警戒及び定期的な調査が必要だと思いました。

<3日目>
 3日目は、「見沼・さぎ山交流ひろば」の運営会議に参加させていただきました。「見沼・さぎ山交流ひろば」は、さぎ山記念公園を拠点に、見沼たんぼの情報発信や交流の場づくりにとりくむ組織です。会議では、お話を聴くうちに、交流ひろばで活動する市民団体や農業者の方々の、それぞれの見沼たんぼに対する思いを実感しました。それと同時に、以前自分が参加したことのある見沼たんぼに関するイベントも、交流ひろばの方々の意思と準備があってこそだと初めて理解できました。

インターンシップを通しての学び、感想

 首都近郊で、これほど大規模な緑地空間が残っていることは、改めて素晴らしい事だと思いました。また、今回、「見沼・さぎ山交流ひろば」の会議に参加させていただいた際、イベント企画・考案など市民の方々との協力があってこそ、今もあの美しい風景や自然環境、農業などの文化を残すことができるのだと強く実感しました。
今回のインターンシップでは、業務内容のみならず「市民の方々と協力し合うことで成せることがある」、これが一番の学びでした。社会に出て、住民の方々に寄り添う仕事をする際は、実習と同じく会議の場などを設けて、住民の方々の意見や目的を共有・理解し、課題解決に努めたいと思います。